買いました。
自分は実は高校1年生のときに日本画を専攻しました。
でも、日本画らしい日本画は一度も描いたことがなく、ちょこっと水彩画をやっただけ。
すぐにデザイン専攻に変更しました、なぜならデザイン科だけが美大卒でもお金になり就職に困らない学科だから。。。(は~ぁ、人生の選択失敗)
で、先輩たちが使っていたこの『顔彩』がずっと気になっていたんです。使ったことはないです。
吉祥の顔彩のほうが有名かもしれないですが、世界堂には呉竹しか扱いがなかったので(当時)呉竹でもいいか~と思って買いました。
いろいろセットがあるのでどれにしようか迷ったのですが
基本色18色と
四季というセットを足せば自分が使いたい色がほぼそろったのでそうしました。
色見本
あんまり綺麗じゃなくてすみません。
渋い色ばかりかと思ったら、かなり鮮やかな色もあります。紅梅とかめちゃめちゃ好きな色!
鳥の子色と薄橙は東洋人の肌の色としてすぐに使えます。
水彩絵の具だと、わざと混色して彩度落としたりしますが、そのまま使ってもいい感じなのがいいです。
顔彩と透明水彩の違い
色あいが顔彩のほうが日本の伝統食なのでやや落ち着いたトーンということ。それでも結構鮮やかですよ。
あと、つなぎ(バインダー)が、アラビアゴムか膠(にかわ)かの違いくらいで、扱い方はほとんど変わりません。
普通に水で溶かして混色もできます。紙も水彩絵の具がのる紙ならなんでもいいし、筆も日本画専用でなくてもOK。
固形水彩のハーフパンよりもずっと大きくて、値段は安くコスパは良いです。
顔彩で描いてみて思ったこと
現在、ターレンスの”絵を描く手帳”を使って毎日推し画を描いていますが、透明水彩よりも滑りが良く綺麗に絵の具がのる気がします。
この紙の場合、水彩紙のようにはじき止め(サイジング)がない感じなので、透明水彩はじゅわっとすぐに染み込んでまだらになってしまうのですが、顔彩で描くと、膠の成分が染み込みにくいのか、意図しない形での汚い筆跡が付きにくい気がします。
日本画の和紙に描いたりするわけだから、滲む紙にも綺麗に描けるようにできているのかもしれないですね。
ターレンス『絵を描く手帳』で描く場合、透明水彩よりも顔彩のほうが綺麗に描けると自分は思います。
ただ、濃い目に塗り重ねていくと、膠の性質でテカって厚みが出てきます。
特に修正するつもりで白で塗り重ねて、その上にペンなどで描こうとすると上手く描けません。(ポスターカラーとかだと問題なく描ける)
透明水彩絵の具と顔彩を両方使って描いても問題ないことはないのですが、変質しそうなので混色はしたことはありません。
クセを知って上手いこと使い分けたいですね。