パレットジプシーをしています
ホルベイン 小部屋が取り外せる水彩パレット
ホルベインの『小部屋が取り外せるパレット』というものがあります。
水彩やりはじめで色が決まってない場合、困るのはパレットの配置です。
私の知る限り40年前から変わっていない概念、アルミ(昔は重たい鉄?のホーローだった)パレットに全部絞り出して固めるというのが常識でしたが。
小部屋?小皿?シャーレ?が取り外せて移動できるというのは画期的なアイディアです。
とりあえず買ってみることにしました。
30色は要らないので24色で。
シャーレは小だけで良かったですし、もともと26個ついているので十分なのかもしれないのですが、いろんな色で試してみたかったので追加のシャーレも買いました。
ホルベインを象徴する赤色!ちょっと私の趣味ではないのですがまあそれはいいでしょう・・・😅
中はこんな感じ
以前から使っていた韓国製の44色の樹脂製パレットの色をほじくって移動させました。
44色はたくさん入ってよかったんですが、私の机には大きすぎるので思い切って断捨離しました。
良かった点
やっぱり色をいろいろ選べるのはいいですね。
ぼくのかんがえた最強の水彩パレットをセレクトしたり、絵柄によってチェンジするのもよい。
サイズ的にアルミパレットと変わらない十分な大きさがあるので、はじめて本格水彩を描こうとする方にはいいかもしれません。
微妙な点
ここからはちょっと微妙だと思ったことを述べます。
あくまでも”私の”用途、私の感覚、感想によるものなので、この製品のことを否定するものではないことをご理解ください。
様々な商品、様々なスタイルの画材があり、使う人がそれぞれ合ったものを選べるのが良いことだと思うので、私が微妙と思っても、他の方にとっては素晴らしい商品であることもあります。なのであくまで参考までに。。
まずは
重い
パレット部と蓋の部品が組み合わされていて、かなり厚み重みがあるんですよ。
アルミパレットや、一枚ものの樹脂パレットに比べるとかなり重い。机に置いて使うもので、持ち運びにはあまり向いていない気がします。
でっぱり、引っ掛かりが気になる
シャーレを交換するために仕方ないものだと思いますが、爪といいますか、シャーレの出っ張りが気になります。
絵を描く時に若干邪魔な気もします。。
そして、爪の下に絵の具が回り込むので掃除もしづらい。
ふき取っても残るので、混色のときに色の残りが混ざったりしてしまいます。
シャーレのおさまりが微妙
使ってないシャーレを小袋などに入れて保管してるのですが、取り付けのための足部分とか、納まりがわるいです。
重ねて収納すると絵の具がついたりするし、並べてもぐらぐらするし、、しょうがないと言えばしょうがないのですが。。
結論:一旦しまっちゃいます
私の描くスタイルにはちょっと合わないかも?と思ったので、いったん使用中止しました。
でもまだ捨ててないですよ!普通の透明水彩画を描きたいなと思ったとき、また復活するかもしれません。
で、私がいま愛用してるのは、フルパンのパレットです。
↑これはお高いセヌリエですが、私が持っているのはこれとほぼ同じ形の空ケースを買って、手持ちの透明水彩を充填してます。
日本で売っている固形水彩はハーフパンがほとんどですけど、ハーフパンだと大きめの筆が使いにくくて、フルパンだと問題なく使えます。
ホルベインの小部屋パレットの欠点?である、でっぱりや収納時のおさまりの悪さも解消されているし、コンパクトで軽い、私にとっては今これが最適解になってます。
といっても今後も変わるかもしれません。
繰り返しますが、ホルベインの小部屋パレットが悪いというのじゃなくて、私は現状こういう感想だったということです。興味のある方は試してみてくださいね。