山本佳子さんというガッシュを使った絵画を描かれている作家さんがいらっしゃいます。
山本佳子が選ぶ絵を描く人のための不透明水彩絵の具 18色セット
https://www.holbein.co.jp/blog/art/a346
で、ホルベインからその山本佳子さんが選ばれたという不透明水彩絵の具が出ていました。
まあ素敵なお花の絵
私はお花を描く気はあまりないですが、数少ないガッシュ画家さんが、あえて高級な(高価な)顔料をセレクトしたセットだということなので買ってみました。
通常売っているセットは、価格を抑えるために比較的安めの絵の具でセットされていますからね。
1万円以上と結構高かったですが、高級顔料を使うとどんな違いがあるのか一度試してみたかったので。。。
通常セット(6500円程度)でも十分(高くて)綺麗なんですけどね。
セット内容
↓でこちらが山本佳子さんのセットの内容です。
- カドミウム レッド G504
- カドミウム レッド パープル G506
- カドミウム イエロー G523
- カドミウム イエロー レモン G524
- イエロー オーカー G527
- テール ベルト G550
- アッシュ グリーン G555
- フタロ グリーン G556
- セルリアン ブルー G562
- コバルトブルー G563
- ウルトラマリン ディープ G564
- プルシャン ブルー G566
- コバルト バイオレット G583
- オペラ G584
- バーント シェンナ G603
- ロー アンバー G602
- アイボリ ブラック G606
- ジンク ホワイト G631
セットの個人的感想
あってよかったと思えるものと、いらないなーと思えるものとありました。
このセットはあくまでも作家さんの絵のためのセレクトなので、それを否定するものではなく、あくまでも私の個的な意見です。
カドミウムレッドは私にとっても必須
カドイエローとカドレモンも発色がよくていいです
イエローオーカーは安い絵の具なので特別このセットじゃなくても、ただよく使うのであってOK
問題はグリーンです。
私は葉っぱにも緑色の絵の具を使いたくない派なので、テールベルト、アッシュグリーンは絶対要りません。今後も使うことはないかな。
特にアッシュグリーンのように彩度の低いは混色で作ればいいので、特段チューブで持ってる必要性を感じません。
でも、この色味をよく使われる方は、混色の手間を省くためにあっていいんだと思います。私はいらん(そう言っていつか使うかも?)
フタログリーンはこのセットの中としては要ります。ビリジャンとほぼ同等の機能だと思うので、混色してどうなるかですね。私は緑色として使うのではなく、影を作るために使っています。
セルリアン・コバルト・ウルマリは必須絵の具です。
全部ヒューじゃない本物です。違いが出るかな?
自分としては色の違いよりも、有害物質が含まれてることのほうが気になる。
じゃあ買うなって話ですが、一度だけ本物の顔料をつかってみたかったんですよ。使い切ったらリピはたぶんしないと思います。
プルシャンブルーはあんま使わんかな?あってもいいけど・・・
日本のセット絵の具には、基本色のウルマリが入ってなくてプルシャンブルーが入ってることが多いけど、使いづらいなーと思います。
コバルトバイオレットは興味があったけど、薄紫というかライラック系というか、私はちょっとどう使うか考えてます。コバルトはまた有害なので怖いと言えば怖い。
オペラは要る
ローアンバーはイエローオーカーあればほぼ要らないかな・・
バントシェナは必須、できればローアンバーよりバントアンバーが欲しかった。
ブラックはアイボリーブラック、あまり使わないけどあってもよか
ホワイトがチタニウムじゃなくてジンクホワイト。ミキシング用のホワイトですよね。
自分はまだ白の違いをあまり使いこなせないのですが、どう効果があるのか試してみたいと思います。
・・・という所感です。
あくまでもいい画材を買えば上手くなるのではなく、描かなければ上手くなりません。
でもいい画材を使ってみないとわからないこともあります。
とりあえず、今はまだ絵の具を買う余裕があるので、いろいろ買ってみて、試して絞っていく作業をしていきたいと思います。
ミジェロパレットに自分セレクトをセット。
不要になった絵の具どうしょ?とりあえず取っておくしかない。。そうしてまたモノが増えるのでありました。