Class101+は見放題のオンライン講座ですが、私が一番好きなのは『アート』の『アクリル・ガッシュ』のジャンルです。
ギゼム先生のビジュアルジャーナル
ギゼム先生はトルコ人(たぶん)で、インスタで毎日のように素敵なビジュアルジャーナルをUPされています。
Class101って、こういう、インスタで見つけた素敵なアーティストの講座が結構あったりするから嬉しいです。
私が受講した当初は、英語版でしか公開されていませんでしたが、現在は日本語版でも視聴できるようになりました。
講座名は直訳になったりするので結構違和感があることもあります笑
Class101でちょっとなー・・・と思うことは、表紙のページの作品と実際の講座の作品とがかなり違う場合があるんですよね。
そういうときは少しがっかりですが、この講座を受講して後悔はありませんでした。受けてよかったです。
日本と海外の画材格差を憂う
いつもClass101の講座を受講して切なくなるのは、日本で売られている画材が主要数社によってコントロールされていると思う所です。個人の感想です。
プロ向けか超初心者向け(落書き向け)しかありません。
スケッチブック
まず、ビジュアルジャーナルに使用されているのはかの『モレスキンアート』、165gの『スケッチ』というシリーズ。
マケプレじゃなくてAmazon直販なので正規の値段だとは思いますが、4000円は高すぎます。
ちなみにアメリカのAmazon.comの価格を調べたら約24ドルでした。今のレートで3300円くらい?まあ、モレスキンはもともと高いのでそれは納得です。
小さいサイズですが以前に使用して見た感想もあげてます
高すぎて推し画くらいにしか使えませんね笑
日本で入手できるものとしては、ちょっと薄い140gですけど、ターレンスの『絵を描く手帳』が無難ですかね。
最近少し値上げしましたが、まだまだ良識ある値段だと思います。新製品で豪華な表紙で一段高い価格のが出ましたが、願わくは表紙を豪華にするより紙をもうちょっと良くしてほしい。。
全部がっちり描き込むと、膨らみすぎてちょっと不格好になるのも残念です。モレスキンはそういうことになりません。
で、私が実際に使用したのは、Ohuhuのミックスメディアスケッチブックです。
これ本当最高ですよ、200gsmで厚みばっちり、62枚も入っていてたっぷり描けるし。紙の表面はガッシュ・アクリルにぴったりの平滑な画用紙です。練習にはぴったり。
日本で一番ポピュラーなマルマン図案は、薄いし紙面がデコボコでミックスメディアに向かないし、枚数も少ないしでイマイチなんですよ。(個人の感想です)
アメリカのサイトとか見ると、この手の廉価なミックスメディアスケッチブックがたくさんあるんですけど、日本のアマゾンではそれらはみんな高額転売されていて、15ドルくらいの商品が1万円ちかくとかのぼったくり価格で売られてたりします。
私の知る限りまともな価格なのは中国製のOhuhuだけ。
あと、マルマンが代理販売しているキャンソンXLのA4 30枚入りがまあましな気がしますが、300gとかそこまでじゃなくてもいいんですよね。。
日本メーカーも応援したいから、日本でも廉価ミックスメディアスケッチブック出してほしいんですけど、なかなかガッシュ・アクリルの不透明系って人気ないから難しいのかなぁ、、
私にとっては透明水彩よりも簡単なんですけどね。。紙安くてもいいし失敗しても直せるから
アクリル絵の具
ギゼム先生の講座では、リキテックスベーシックスの22mlの24色セットを使っています。
リキテックスベーシックスは、日本でも入手可能ですが、セット売りはなく、しかも118mlサイズしかありません。多すぎるんじゃーい!
私の憶測ですが、ベーシックスの小容量セットを売ってしまうと、普通のリキテックス絵の具をみんな買わなくなるから売らないんじゃないかと。だってそうでしょ??モヤるわー!
とりあえず、リキテックスベーシックス24色セットのバリエーションだけ調べておきました。
- プライマリーイエロー
- カドミウムイエロー ミディアムヒュー
- カドミウムイエロー ディープヒュー
- カドミウウムオレンジヒュー
- プライマリーレッド
- ナフソールクリムゾン
- カドミウムレッド ディープヒュー
- ミディアムマゼンタ
- ディオキサジンパープル
- フタロオキシアニン ブルー
- ウルトラマリンブルー
- プライマリーブルー
- ライトブルーパーマネント
- ブライトアクアグリーン
- フーカスグリーンヒューパーマネント
- ライトグリーンパーマネント
- バーンントシェンナ
- バーントアンバー
- アンブリーチドチタニウム
- チタニウムホワイト
- アイボリーブラック
- マーズブラック
- シルバー
- ゴールド
ブラックが2色、シルバーとゴールドが入っているのが珍しい感じがしました。
で、さすがに118mlでそろえるのは嫌なので、
ターナーのU35を買ってみることにしました、ちょうどセールをやっていて、4000円を切っていたので。
綺麗な色がそろっていて、絵の具の1mlあたりの単価もお手頃なので、とても気に入りました。
やっぱり可能であれば国産メーカー品がいいです。
不透明水彩はホルベイン
不透明水彩絵の具(ガッシュ)は、ホルベイン製です。これは海外の先生たちも使ってる方が多いですね。もちろん私も持っています。
私は18色を買いましたが、12色でも十分描けますね。
初心者のうちはあまり色数がないほうが、混色の勉強になると思います。とはいえ三原色だけだと色を作るのに時間がかかりすぎるので、12色はあったほうがいいです。
不透明水彩を固めて使う先生も多いですが、ギゼム先生は都度都度生絞り(笑)タイプでした。
描いていきます
めちゃめちゃ前置きの愚痴が長かったですが、講座の内容について。
私はまっちのポスターカラーで描きました。まっちのポスターカラーめちゃくちゃ発色が綺麗です。こういう絵に向いていると思います。
紙パレットに絞りだして描くと、絵の具の無駄が多いので、私はミジェロの密閉パレットに必要な分出して、スポイトで水を補充しながら、湿気を保たせながら使いました。
使わないときは蓋をしておけば、数日乾きません。毎日描くのにぴったり。
韓国から発送(たぶん)されたので届くまで1ヶ月くらいかかった気がします。
で、講座の内容なんですが、、、、
Class101って、韓国の先生は結構めちゃめちゃアツい先生が多くて、熱心に講座を作りこんでくれていることがほとんどなんですが、欧米の先生(英語サイトの先生)って、「Vlogか?」と思うような、ぼんやりとした感じの講座も結構あるんですよね・・・
この先生も割とそういう感じで、説明とかがあんまりなくて、さらには、この講座の場合、リファレンスすらもないんです。まあ、想像の世界を描いているのかもしれないですけど、
この絵なんて特に、たぶん雲海みたいなのだと思うんですが、リファレンスがないと先生が何を書いているのかわからず、描いている絵を見ながら描くので何が何だかになってくるんですよ。
ちなみにこれはアクリル絵具です、透明感を生かすのが苦手だったのですが、この講座についていきながらだんだん慣れては行きました。
こういう光をグレージング(上に重ねて透かす)で描くのは、アクリル絵具では、下の色が溶けないので描きやすい反面、グラデーションを作るのが難しかったり、、
とにかくいえることは、描いて・慣れる、これに尽きると思います。
こちらはリファレンス写真がありました。ガッシュで描いています。かなり略すんだなーと思いました。
ガッシュとアクリルで混同されがちですが、今回の講座は『ガッシュ=不透明水彩=水に溶ける』と、『アクリル=透明アクリリック=乾いたら溶けない』で、『アクリルガッシュ=不透明=乾いたら水に溶けない』は使っていませんのでお間違えなきよう。
あと、私が誤解していたのは、アクリル絵具とガッシュで描くミクストメディア技法なのかな?どうやってやるのかな?と思っていたのですが、アクリルはアクリル、ガッシュはガッシュでそれぞれ違う絵で、アクリル画で描くこともあれば、ガッシュで描く絵もあり、と言うことで両方を一枚の絵に使うわけではありませんでした。
ガッシュで描いた水面
アクリルで描いた水面
私がちょっと疑問に思ったのは、先生は見開きぺージの右左に絵を描いてるのですが、アクリル同士で描いたらくっつくのでは?ということです。(アクリル画は画面同士をくっつけると、引っ付いてしまう性質がある)
それを防ぐために、アクリルとガッシュを両方使っているのかな?
ちょっと雑に描いていますが、こういう暗さの中で光を感じる絵というのは、透明水彩ではできない、不透明水彩やアクリルのだいご味だと思います。
と言う感じで、最後の仕上げもリファレンスがなくて不気味な絵になっていしまいました。
私の絵はもちろん下手なんですが、先生の絵も実はそんなに大したことがなくて(先生の悪口ではないですよ)割と簡単に描いていても素敵に見えるんだなぁ、ということが分かった気がします。
ギゼム先生のビジュアルジャーナルを受講した感想
ちょっとVlogっぽくて技術的な説明が少なめ、とにかく見てマネするだけという感じでした。
ですが絵の枚数が結構多いため、いっぱい練習できてよかったです、マネしてなんぼ。
欲を言えばもうちょっと絵のバリエーションがほしかったかな・・・人物とかも。
でも貴重なノウハウ、画材が分かるだけでもありがたいので、こういう講座を開講して頂けたことだけでもうれしいですね。
良いスケッチブック(ジャーナル)を買うと、下手な自分はもったいなくて使えない病が出るのが厄介ですが、頑張って克服したいです。