デジタルイラストにしか見えないのに実はアナログ?アクリル絵の具で描くキャラ絵の講座を受講しました。
Class101 かずちこ先生の講座
現在全ての講座が見放題になっているClass101+ですが、当時はまだ単体販売で購入しました。
かずちこ先生のアニメキャラ風の絵柄は、自分の目指す絵柄ではないのですが、デジタルで描いたようにしか見えない絵を、アクリル画でどうやって表現しているのかが知りたくて受講することに。
先生はインスタもされていて、ライブの動画でも手順については公開されています。でもやっぱりお金を払って受講する講座、余すところなく見ることができます。
準備するもの
私はキットを持っていなかったので、手持ちのアクリル絵具を使い、スケッチブックとウェットパレットは買い足しをしました。
講座では絵の具はアクリル絵の具の堅牢さとガッシュの不透明感を相持つ『リキテックスガッシュアクリリック』を使ってましたが、先生もこの講座ではじめて使用したそうです(笑)
ガッシュアクリリック・・・いいな、ほしい。
インスタライブではヘビーボディのターナーのU35を使っていたり(それも協賛だったみたい?)
意外とどんなアクリル絵具でもいけるんだな~。私はターナーのアクリルガッシュを使いました。(リキテックスも一応持っていますが、アクリルガッシュが一番手持ちが多い)
ウエットパレットは以前自作したのですが、
どうにもスポンジがぶ厚すぎて使い勝手が悪く、買ってみることにしました。
リキテックスを扱っている会社、バニーコルアートの製品なので間違いないですね。
みたらスポンジは薄いぺらぺらのものです。キッチン用品のダスター(水でしぼってふき取り何度もつかうようなやつ)で代用できそう。
パレットの用紙はクッキングシートで代用できます。
紙はアルビレオブロックのSMサイズ。これ、安くていいですよね。水彩にはどうかわかりませんが、アクリル画の練習には最適かもしれないです。
そして、転写用のカーボン紙、これは最近文具店でもなかなか扱わなくなりましたよね。
デザイン用平筆が使いづら過ぎる
筆は先生指定のキャムロンプロの極細筆プラタを購入したのですが、デザイン筆が同じものがなく、ほぼ同様と思われる筆を買いました。(私が買ったもののほうが値段的に高い)
しかしなんでしょうこの使いづらさ?豚毛??じゃないと思いますが(羊?)
バッサバサで硬くて全然綺麗に塗れません。。絵の具や水の分量調整次第なのかな?
でも私がデザインを学んでいた昭和の昔、デザイン筆はこんなものではなかった気がします。もっとなめらかで、横にしたら細線も描ける万能筆でした。今だと、合成(アクリル)毛の水彩筆とかがそれっぽいのかな・・・私が使っていたのは馬の毛だったような記憶があります。
広い面を塗るだけなので、とりあえず何でもいいのだと思いますが、この筆をどう扱うのか苦慮しました。(でも先生に質問するまでもないか・・・)
下絵をカーボンで転写して、ひたすら着彩
下絵は先生の提供してくださったものを使用します。自分で好きな絵を描いてやってもいいのですが、はじめてはまず模写からが原則でしょう。
下地を塗っていきます。はじめはこんな色で大丈夫なの??と思いながら、
一発で塗り始めるのではなく、徐々に完成させていくというのがなかなか安心感があります。
根っから雑な仕事の私は、これで完成でもいいじゃんというレベル(笑)(そんなんで絵を描いていけるのかよ)いい加減でも絵らしう見える、下絵の完成度の大切さを痛感します。
大変だけどだんだんと綺麗になっていくのが楽しい。早送りカットなし長時間の動画で先生と一緒に作業できるので、誰でも確実にできると思います、
とにかく細い筆でやっていくのが意外、不透明のアクリル絵の具でデジタルのような光のグラデーションができるのがすごいです。
必要なのは根気。
こんな感じで一応の完成です。私の技術不足でまだ筆跡が汚いですが、これでもそれなりに見栄えはすると思います。
受講後の感想
手持ちのアクリル絵具、細い筆でデジタル並みのアクリル原画を描くことができました。
問題は、デジタルの原画を用意できるかどうか。
デジタルで絵を描かない人にとってイチからアクリル画を描くのは、初心者の場合まず無理なんじゃないかなと思います。
この講座はこの絵1枚を完成させるだけなので、贅沢言えば原画の制作・小作品をもう少し描いてみたかったところ。
合間合間に先生の絵についての理論をたくさん教えていただけましたが、デジタルの原画を描くこと自体については詳しく言及されていないので、デジタルイラストについて別途熟達することが必要になります。
逆に言えば、自分の好きなデジタルイラストを描けるようになれば、かずちこ先生の技法でどんな絵もアクリル画にできるんじゃないかなと思います。
受けてよかったです!